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幻想遊戯

福岡平尾美容室 ポートレート 詩

 

不規則な音も

規則正しく

心地よい


曖昧な光

まばゆさは

幻想の中


自分自身だけが

 

規則正しく時を刻んで

曖昧な世界に

生きている


真っ白なベンチに腰かけている

真っ白な単行本を片手に

時折辺りをうかがい

誰かを待つ様子

アイロンがしっかりかかったスカートの線が

やけにまぶしい

 

歩く人

吠える犬

 

公園の

 

ジャングルジムの高いところ

ブランコが互い違いに揺れ

夕焼けの音が聞こえてくる



ただいま迷走中

 

はざまのなか

 

 

 

no one really cares / mito(ミト)